こんにちは、sho-designです。
久々にカメラレンズのレビューです。
買ってみたというタイトルなのですが、実はかなり前から持っていた一本でして、レビューをしないまま時間が過ぎていました 苦笑
今回はCanonの純正レンズではなく、いわゆるサードパーティレンズと呼ばれる、
SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSM(キヤノン用)
のご紹介です。
肉眼に近い見え方をする35mmの単焦点レンズ。
実は今現在で僕の最も好きなレンズなのです!
なので、今まで撮りためてきた色んな作例も、一緒にご覧頂ければと思います ^^
この記事の目次
SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSMとは、どんなレンズ?
- 「フラッグシップ」にふさわしい最高性能
すべてにおいてワンランク上のクオリティを実現。「最高」の基準を刷新するシグマの自信作。- シグマの新プロダクト・ライン“Art” のコンセプトを具現化
- 開放値F1.4大口径広角レンズの傑作
大口径ながら軸上色収差を極限まで補正、周辺まで高解像描写を実現。- 高解像、そして美しいボケ描写
ディストーションを補正 、開放付近の美しいボケ描写が可能に。- 新ラインはすべてが「プレミアム」に
新開発、独自のMTF測定器「A1」で、最高性能をすべての製品に。- 素材、ユーザビリティ、機能すべてに洗練
撮影者にとっての本質機能を追求、高度に融合させた設計。
SIGMA Artラインとは?
35mm F1.4 DG HSMは、SIGMAの新しいプロダクトラインである「Artライン」のレンズ。
Artラインとは、あらゆる設計要素を最高の光学性能と豊かな表現力に集中して開発、高水準の芸術的表現に応えうる、圧倒的な描写性能。
高度な要求水準を満たす、圧倒的な描写性能で、風景、ポートレート、静物、接写、スナップをはじめ、作家性を生かした写真づくりに適しているとのこと。
作品世界をつくり込むスタジオ撮影や、建築、天体、水中などあらゆるジャンルでの表現にも応えられるという一品。
SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSMの仕様
- レンズ構成枚数:11群13枚
- 画角 (35mm判):63.4°
- 絞り羽根枚数:9枚 (円形絞り)
- 最小絞り:F16
- 最短撮影距離:30cm
- 最大撮影倍率:1:5.2
- フィルターサイズ:φ67㎜
- 最大径 × 長さ:φ77㎜ × 94.0㎜
- 質量:665g
SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSM 対応マウント
- シグママウント
- ソニーAマウント
- ニコンマウント
- ペンタックスマウント
- キヤノンマウント
- ソニー Eマウント
SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSM レンズ価格
Canonマウント用のモデルですが、
- 価格コムにて最安値が約82,600円
- Amazonにて87,900円
- 楽天の中古にて約63,000円〜
と言った価格帯で販売されています。
僕自身、実はマップカメラの中古品で購入しまして、その時の価格は63,700円でした。
比較対象となる、Canonの純正レンズ【EF35mm F1.4L II USM】では、新品で25万ほどします 汗
単焦点でF値1.4開放の世界を味わいのであれば、このSIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSMはコスパ最強レンズと言っても過言ではないと思います!
SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSMを買った理由
カメラをかじって、少し知識と技術が付いた頃、知り合いのカメラマンさんから、、、
「色々撮るなら35mmの単焦点レンズで練習すると良いよ」
というお言葉を頂きました。
35mmレンズで言うと、Canonの純正レンズであればEF35mm F2 IS USMといった、60,000円ほどで購入出来るF値2通しの単焦点もありました。
がしかし、「どうせ単焦点レンズを使うなら、出来るだけ明るいレンズを使いたい!」という欲望から、EF35mm F1.4L II USMが欲しいなと思ってしまいました ^^;
ただ、やはり価格面でいくと一気に20万円ほど予算が跳ね上がるため、早々簡単には買えないわけで、、、
(さすがは、天下のLレンズ 汗)
そんなタイミングで色々と調べて行き着いたのが、SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSMだったというわけです ^^
ちなみにカメラマンさんが35mmの単焦点レンズで撮ると良いと言った理由は、
- 35mmレンズの画角が、人がボーッと見ている画角に近い
- 単焦点でズームが出来ない分、自分の足で構図を決める必要がある
- 極端なボケとパンフォーカスの使い分けの判断を鍛える
という3つの理由からだそうです。
SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSMの外観とレンズフード
では、実際にレンズの外観をご紹介していきたいと思います。
中古で購入したため、スレや傷・汚れがあったり、外箱がなかったりもしますが、そこはお許しください ^^;
SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSMの外観
こちらがSIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSMです。
比較するもののサイズがないのでイマイチサイズ感がわかりませんが、けっこうコンパクトです。
長さ9.4cmと小さいながら、しかし重さは665g!
片手で持ってみると、かなりずっしりとします。
その分、堅牢性もありそうなので、屋外での使用にも強そうですね。
少しずらしてみると、シリアルナンバーと思われる数字。
012ということは、前のオーナーさんは12番目にこの新品レンズをゲットしたんですかね!?
横にしてみます。
SIGMAのラインナップである「A(アートライン)」シルバーのシンボルがキラリと光ります。
操作系のボタンは、AFかMFを変える1種類のみ。
ちょっと物足りない気もしますが、ここで色々といじるのは慣れが必要なので、基本的にはAF(オートフォーカス)を使っています。
SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSMのレンズとレンズキャップ
フロントキャップは、つまみやすいように前面中央にグリップが付いています。
昔のキャップだと、サイドにグリップが付いていて、フードを被せている時に取り外しにくかったりするんですよね。
このタイプが非常に使いやすくてありがたいです!
前面レンズ、いわゆる前玉。
ちょっと汚れが目立っていますが、こんな感じです。
やはり単焦点だけあり、レンズが大きいですね。
レンズフィルターですが、【HAKUBA 67mm レンズフィルター 保護用 MCレンズガード CF-LG67】を使っております。
ブランドに拘らなければ、AmazonのPBレンズフィルターが安くておすすめですよ。
意外と知られていない、Amazon銘柄のレンズフィルターが売られているという事実、、、
リアキャップはこんな感じです。
SIGMAのロゴと、FOR CANONの文字が入っていますね。
Canonの純正のキャップよりも、コンパクトな感じがします。
後玉とマウント部分です。
マウントを取り付ける部分は、白いポイントが付いていますね。
Canonの純正レンズならこの部分が赤いので、ちょっと慣れるまで違和感があるかもです。
フロントキャップを外した状態から、後玉を覗いた図。
中古品でしたが、特に傷はなく、良い状態です。
ついでに前玉からも覗いた図。
こちらもちゃんと、きれいな状態ですね。
SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSMの純正フードキャップ
SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSMの純正フードキャップです。
中古で購入した時は付属していなかったのですが、新品で購入すると付属しているようです。
もちろん別で購入できるので、レンズ保護のため、レンズフィルターと合わせて購入することをオススメします。
花形のレンズフードですね。
プラスチック製で、かなり軽いです。
レンズに装着するとこんなイメージ。
やっぱりレンズフードを付けると雰囲気が変わりますね 笑
別の角度から見るとこんな感じです。
花形のレンズフードだと、やはり前にせり出す感が強く感じます。
余談ですが、レンズフードには、
- フレアやゴーストの軽減
- レンズ(前玉)の保護
という役割があり、さらによく言われるのが、、、
「フード付きのレンズを使っていると、なんかカッコいい!」
という、視覚的メリットがあります 笑
でも、フードにもしっかりとした役割がありますので、どんなレンズでもちゃんと装着して撮影することをオススメします。
フードを反対にして装着した姿。
レンズをバッグや防湿庫などにしまう時、かさばらないように反対にフードを取り付けます。
少し厚みが出てしまいますが、広角レンズほどではないのでさほど邪魔にはなりませんね。
SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSM レンズ作例
実際に僕がSIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSMを使って撮影したスナップです。
あんまり種類がないのですが、開放値f1.4で撮影したものを集めてみました。
ちなみに、撮影したカメラのボディは「EOS 5D Mark III」です。
鎌倉にて、料理と街や海の風景
カフェでのランチを撮影したものです。
テーブルコーディネートなどはしていませんが、開放でピントを一点に集中させるだけあって、被写体が際立って見えます。
街中にぽつんと佇む、小さな八百屋さんのディスプレイも、開放で撮ることでドラマチックなテイストに。
アンシャープマスクなどの補正をかけなくても、これだけパリッとした仕上がりになるのがスゴイですね。
稲村ヶ崎の夕暮れ。
周囲は大分暗くなっていましたが、開放f1.4ではシャッタースピードが稼げるので、手持ちでもこれだけの写真が撮れました。
栃木のゴルフ場にて
カートに積まれていた、カラフルなクラブカバーをパシャリ。
周りがボケるというよりも、とろけているという感じです。
屋外でよく晴れた日だったので、開放で撮るにはちと厳しいコンディション。
それでも、やっぱりこのレンズを使うと、思いっきりボカして撮りたくなります 苦笑
全体の風景を撮影してみました。
本来ならもっと絞って撮るべきなのでしょうが、あえて開放でチャレンジ。
解像度も高く、色もキレイに出ているので楽しいですね!
公園にて、子供と遊ぶ風景
被写界深度が極端に浅いので、ピントはかなりシビアです。
しかし、バッチリ決まった時は本当に嬉しいです!
反射するシャボン玉が良い感じに玉ボケとなって、幻想的な雰囲気になりました。
後ろの木漏れ日の玉ボケも相まって、お気に入りの一枚です。
ポートレートを撮る際にも、やはり開放で人物を際立たせるのが楽しいです。
あとは瞳にどれだけフォーカスを持ってこられるかが、勝負なのですが。
自分の足で距離を取りつつ、狙った構図を作っていきます。
シャッターチャンスを逃しやすくなりますが、良いタイミングが撮れた時の楽しさはハンパないです 笑
SIGMA(シグマ)A 35mm F1.4 DG HSM(キヤノン用)を買ってみた まとめ
僕自身、このレンズを使ってから2年ほどが経ちますが、未だにこのレンズを持ち歩いて出掛けるとワクワクします ^^
35mmレンズで、どれだけ自分を写真で表現出来るかが本当に楽しくて、色んな写真を撮りたくなりますね。
Canonの純正レンズはかなり良いお値段なので、純正に手を出す前にこのSIGMAのレンズを試してみるのもアリかもしれません。
このとろけるようなボケ具合と、解像度と色のクオリテイィの高さは、純正に負けず劣らずの出来具合とも感じています。
ぜひ、35mmの単焦点レンズに興味がある方は、試してみてはいかがでしょうか ^^?
35mmはギリギリ広角レンズの部類に入るので、風景も入れやすかったり、ポートレートにも適していたり、料理にも使えたり、とにかく幅広いです。
それでいて開放F値1.4〜16までと絞りもかなり幅が広いので、ボケ具合をどうするか、その瞬間の判断に迷います。
そして単焦点なので、自分の足で近づいたり遠ざかったりして被写体との距離を考える必要もあるので、マニュアル撮影の際は色々と悩むことがたくさんあります 笑
でもそのおかげか、撮影時の数値操作や構図の取り方などを自然と体で覚えられたような気がしています。
(実力は本当に全然まだまだ伴っておりませんが ^^;)
単焦点・開放1.4の恩恵もあり、暗い場所での撮影にも強いのが嬉しいですね。
普段、あまり三脚を使って撮影する機械が無いので、手持ちでシャッタースピードを稼げるのは非常に助かります。
ウェディングや夜の撮影の際にも、この点はとても使い勝手が良いポイント。
そして、開放1.4のパリッとした繊細な描写の世界を味わってしまうと、他のレンズでは物足りなくなるくらい虜になってしまいます 笑
その辺は、後ほどご紹介する作例でご覧頂ければと思います ^^