こんにちは、sho-designです。
以前、ZOZOスーツ(ゾゾスーツ)の記事を書いたら、思った以上にアクセスが多くてビックリです。
今日、株式会社ZOZOの【平成31年3月期第2四半期 決算発表】、いわゆる2Qの決算発表がありました。
7月には4,700円付近を付けていた株価ですが、
- ZOZOスーツで計測したアイテムのサイズの不適合
- 2Bスーツの配送遅延
- PBの販売不振懸念
- 世界的な同時株安
など様々な要因が重なって、2018年10月31日現在の株価は2,719円と、3ヶ月で高値から約40%下落しました。
そんな株価の下落も気になりまして、本日17時に株式会社ZOZOが配信した、You Tubeのライブ配信【アナリスト及び機関投資家向け決算説明会】を見てみました。
そこで、社長の前澤友作さんが語られていた、ZOZOスーツ(ゾゾスーツ)の新たな展開が非常に興味深かったので、ブログにて書き記しておきます。
この記事の目次
株式会社ZOZO アナリスト及び機関投資家向け決算説明会
2018年10月01日、株式会社スタートトゥデイから、株式会社ZOZOへ社名変更してから初めてとなる決算説明会。
この日は平成31年3月期第2四半期決算でした。
前澤社長が語った「ZOZOスーツの、その先」
前半はCFO・柳澤さんの決算の数字内容説明でした。
その後、社長である前澤友作社長が壇上し、
- 生産体制の強化
- ZOZOスーツのその先
- プライベートブランド
- オーダーシューズへの構想
を語りました。
株に関する掲示板を見る限り、数字の達成率やZOZOに対する不満が蔓延していた状態だったので、謝罪などが入るのかなと思いきや、、、
前澤社長の話を聞いて、どんどん引き込まれてしまいました 笑
まだまだリリース前の、どこまでが実現可能なのかわからないアイデアやビジネスモデルなのですが、聴いていて確かにワクワクするような内容。
僕が聴いた上でフィルターに通した感想ですが、1つずつ紹介したいと思います。
1.生産体制の強化
2Q(7月- 9月)実績について、2Bスーツが受注に対して生産が追いつかないという状態だったようです。
計画が15億円に対して、注文実績が15.4億円にも関わらず、発注は5.4億円と、約1/3程度しか発注が出来ていないということですね。
それについては前澤社長も謝罪をされており、年末には納期遅延は解消されるとのこと。
生産体制の解決策として、ZOZOスマートファクトリーという研究施設を某所に構え、よりスピーディーな生産体制を確立する準備をしているそうです。
2.ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)の新展開について
今まで無償で配ってきたZOZOSUIT(ゾゾスーツ)ですが、、、
今後はZOZOSUITなしでも、
自分ピッタリのアイテムが購入出来るようになる
とのこと。
現にいくつかのZOZOプライベートブランドアイテムでは、ZOZOスーツ無しでも、
- 身長
- 体重
- 年代
- 性別
を入力するだけで、自分にあったサイズの服を提案してくれる機能が備わっています。
ZOZOスーツ無しでも、自分サイズの服が買える理由
今まではZOZOスーツを着て、アプリを使って計測した上で自分サイズの洋服を買えることが出来ました。
今後、このZOZOスーツ無しでピッタリ合った服を買えるのは、
- 蓄積されたZOZOスーツのビッグデータ
- 基礎ユーザー情報(身長・体重・年代・性別)
- 製品へのフィードバック(返品・交換理由)
といった、様々な情報を利用した新技術によって、ZOZOSUITなしで極めて高い計測値を予測可能に出来るということなのです。
ZOZOスーツでの計測は何だったのか!?
ZOZOスーツでの計測は、色んな人物の体格データを集めるためのマーケティングだったとも言えるようです。
日本人の体型はかなり平均的ということなので、集まったデータはかなりのビッグデータとなって活用が可能ということ。
また、ZOZOSUITの配布計画も600〜1,000万枚を配布する予定だったところ、ある程度データが集まったということで、300万枚に留めるようです。
これによって、配布コストが見込みの70億円から30億円までに削減が見込めるそう。
新技術により得られる恩恵
ビッグデータを利用した新技術によって、ZOZOスーツの着用と、アプリを使って撮影をする必要性が無くなるようです。
確かに、ピチッとしたZOZOスーツを着るのって結構大変ですし、撮影も準備が大変で5分位かかる上に、計測ミスもあったりしますからね ^^;
ただ、将来的にZOZOスーツが無くなるかと言うとそうではなく、今後もデータの蓄積や、日本国外の体格データを得るために活用はしていくそうです。
ZOZOスーツは引き続き、ダイエットアイテムとして使える
コレはあくまでも個人的な観測ですが、ZOZOスーツはダイエットのアイテムとしてめちゃくちゃ使えると思っています。
定期的にZOZOスーツを使って計測することによって、自分の身体のサイズ増減がわかるのは、非常にありがたいです。
自分一人ではなかなか計測がしにくいので、ZOZOスーツをそういった場面で活用するのは良いですよね。
僕自身、このスーツの技術はアパレルだけではなく、医療やヘルスの分野でも今後活用されていくのではないかなと勝手に思っております 笑
ZOZOスーツ無しで購入出来る新技術は、全アイテムに適用予定
現在はデニムなど限られたアイテムしか、ZOZOスーツ無しで購入ができません。
しかし、今後はこの新技術を活用して、ビジネススーツを含む全てのアイテムで取り入れられていくようです。
そして、次期アパレルアイテムとして、
- ブラックデニム
- チノパンツ
- ジップパーカー
- シャツバリエーション追加
などが続々と投入されていく予定で、前澤社長曰く、
「現在はZOZOスーツの存在や技術が目立ってしまっているので、今後はプライベートブランドの服自体に注目が行くようにしていきたい」
とのこと。
実際に僕自身も
- デニム
- シャツ
- ボーダーシャツ
を購入しましたが、デニムに若干のサイズ感の違いがあって交換したものの、シャツはピッタリ良い感じのサイジングでした ^^
今後は計測の精度も上がっていくことでしょうし、新しい展開に期待したいですね。
3.足計測と靴販売について
ZOZOスーツでは全身の計測が出来ましたが、足のサイズは計測できません。
株式会社ZOZOの次の一手としては、
- 足のサイズを計測して3Dポリゴン化させる
- 自分のサイズにジャストマッチした、プライベートブランドの靴を販売する
というのが構想のようです。
計測方法はZOZOスーツのような外部端末とアプリを使って計るのかどうかは未発表。
ただ、実際に前澤社長が計測した結果の動画をインスタに上げており、その動画は説明会でも紹介されていました。
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自分サイズの靴を販売するというところで面白かったのが、左右のサイズが異なる靴を販売するというポイント。
確かに、一般的に販売されている靴って、左右同サイズしか無いですよね。
でも、足のサイズが左右非対称な人も実際にいるわけで、そういったサイズの合わせ方が出来るオーダーメイドは面白そうだなと思いました ^^
ZOZO SHOES(ゾゾシューズ)という名称でリリースされるであろうサービスとアイテムに関して、僕なりの記事もまとめてみました。
【ZOZOスーツ(ゾゾスーツ)】の新たな展開 まとめ
ネットでは前澤社長は色々と叩かれ、株価もそれに合わせてか下降トレンドをなぞっておりますが、、、
僕はその挑戦する姿勢に、Appleのスティーブ・ジョブズのようなワクワクを感じています ^^
説明会の冒頭で「メディアを色々と騒がせていますが、全ては会社のためです」という発言があり、色んな事を考えて、計算をした上での行動なのではないかと思っています。
織田信長が周囲からうつけ者と言われたように、通常から外れた行動やアイデアは、まさに出る杭は打たれるで煙たがられるのが風潮。
しかし、そういった人物から素晴らしいプロダクトが生み出されていたことも確かなので、僕は株式会社ZOZOと前澤友作社長の今後に注目し続けたいと思っております ^^
ZOZOスーツも、これからもダイエットのお供として活用し続けます 笑
今回参考にした資料や動画は、株式会社ZOZOのIRページから閲覧出来ます
決算説明会の資料や、当日のライブ動画の録画は、株式会社ZOZOのIRページより閲覧が可能です。
会社の決算説明会の動画なんて、なかなか見る機会も少ないと思います。
財務の説明はちょっと難しい箇所もあり退屈ですが、雰囲気を味わうことが出来て面白いですよ ^^
正直、2Qの決算内容は目標数値に届くのが難しそうな数字的にかなり厳しい状態でしたが、今話題の前澤社長がどんなことを話すのか興味がありました。
決算説明会はYou Tubeでライブ配信され、そういったITを駆使しているところも、今の時代の会社っぽさを感じますよね。