【「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日】オーディオブックのレビュー

エンタメの夜明け ディズニーランドが日本に来た日




こんにちは、sho-designです。

 

普段、あまり本を読まない僕なのですが、とあるラジオ番組を偶然聞いて衝撃を受けました。

堀貞一郎氏という、日本のイベントプロデューサーをテーマにした番組で、東京ディズニーランドを日本に招致した伝説のプレゼンの話

 

日本に東京ディズニーランドを作る際、こんなにもドラマチックな出来事があったのかと、、、

ラジオ番組を聴きながら、本当に胸が熱くなる思いでした。

 

そして、その番組は【「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日】という書籍の、オーディオブック版の発売を記念した特別番組。

その番組を聞いた直後、僕はその【「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日】のオーディオブックを迷わずに購入しました。

 

書籍の紹介と、僕自信のレビューを書いていきたいと思います。

 

【「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日】

「エンタメ」の夜明け

「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日 作品紹介

  • 著者 馬場康夫
  • 出版社 講談社
  • 初版 2007年

小谷正一氏、堀貞一郎氏という2人のプロデューサーを軸に、日本のエンターテインメントビジネスの草創期から、東京ディズニーランド誕生までを追うノンフィクション。

2人が魅せられた、ウォルト・ディズニーという巨人にもスポットを当てながら、究極のテーマパーク招致に奔走し、成し遂げるまでを描きます。

オーディオブック版は俳優・伊藤明賢による朗読でお届けします。

日本の「エンタメ」業界黎明期。

ラジオ、テレビ、大阪万博……その市場を切り拓いてきた男たち。

その彼らの心を捉えて離さなかった、ウォルト・ディズニーの偉業。

彼らの思いが、やがて世界を席巻する「テーマパーク」というビジネスとして花開く。

大人も子供も熱狂する「世界」がいかにして生まれたか?

ときに破天荒に、ときに緻密に、「夢」を形にしていく姿は、まさに痛快。

あらゆるビジネスマンに勇気とヒントを与えるストーリー。

引用:audiobook.jp

sho-design 石上
舞台は1973年、帝国ホテルにてディズニー社の重役たちに向けたプレゼンのシーンから。

ディズニーランドを日本に招致するための、三菱と三井(オリエンタルランド社)のプレゼン対決。

当時、オリエンタルランド社の常務取締役だった堀貞一郎氏の感動的なプレゼンで勝利し、見事に浦安にディズニーランドを呼ぶことになります。

あまり表舞台に名前が出てこない、裏の黒子に徹し続けた「堀貞一郎」氏と、その師である「小谷正一」氏。

  • 百貨店最上階での、催事イベントの発案
  • 日本初の民放ラジオ局の設立
  • プロ野球、パ・リーグの設立の立役者
  • 日本初のテレビとCM放送への関与
  • 大阪万博での住友童話館、電力館のプロデュース
  • 東京ディズニーランドの日本誘致

など、その功績は日本人なら誰でも知っている内容の数々。

日本を代表する二人のプロデューサーと、その二人を魅了した「ウォルト・ディズニー」氏にフォーカスを当て、ダイナミックに動いた50年代〜80年代の近代メディア史を描いた作品です。

 

【「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日】を読んで

久々に本を読みました。

というか、オーディオブックだったので、「本を聴いた」というのが、正確には正しい表現でしょうか。

 

ある日、偶然聞いていたラジオ、、、

東京FMの「エンタメの夜明けスペシャル~あのBarで、もう一度」

という番組をやっていて、本当に何気なく聴いていました。

 

番組の内容は、とあるレストランのウェイティングバーで、常連の老紳士が他のお客さんの会話を悪意なく盗み聞きしているというもの。

偶然知り合った女性がその老紳士に、「今までで一番印象に残っている盗み聞きは何ですか?」という質問に対し、、、

「堀貞一郎さんのお話ですかね」

と返答。

堀貞一郎氏の、「ディズニーランドを日本に誘致したプレゼンの話」を、その老紳士は盗み聞きのベスト版としてピックアップしたのです。

 

「エンタメの夜明け」の著書である馬場康夫氏は、過去に東京FMで「アヴァンティ」という番組のパーソナリティをされていました。

その番組では、馬場さんにゆかりのあるゲストを招いて、その人にインタビュー形式で会話を進めていくというもの。

その番組にゲストで来た、堀貞一郎氏のディズニーランド招致のエピソードが、著書の第一章にそのまま使われているのですが、特番ではその過去の「アヴァンティ」の録音が使われていました。

 

エンタメの夜明けを読んだ後に、radikoで再度その番組を聴いたのですが、

本を読んだ後、実際に堀貞一郎氏の肉声で、プレゼンの時の様子を聴けたことが本当に感動。

 

ディズニーの重役に対して行われたプレゼンは、本当に完璧で、見事で、鮮やかで、、、

話を聞いているだけでもワクワクするような、素晴らしいプレゼンだったということが解ります。

 

僕自信がそのプレゼンで感動したポイントは、相手を納得させるためのマーケティングや、設立予定地の状況説明もそうなのですが、、、

なによりも相手に対する「気遣い」でした。

「こうしたら相手は喜ぶだろう」

「相手が予想している1歩・2歩先を考えて、魔法のように驚きと感動を与える」

堀貞一郎氏がプレゼンで見せた、その鮮やかな気遣いに、僕は一瞬で心を奪われました。

 

「プレゼンをする際は、相手のプレゼンを先に作り、それに勝るプレゼンを作る」

「その場の発言や空気を感じ、直感で良いと思ったものを即実行する」

それはどんな仕事をしていても、活用出来るものではないかと。

仕事以外にも、恋愛や友人関係を良好にさせるためにも、存分に使える手法だとも感じ取れました。

 

とにかく、最初の素晴らしすぎるプレゼンシーンから、ドラマチックで鮮やかな風景から物語は始まります。

「掴みはOK」とばかりに心を鷲掴みされ、過去へと遡るのです。

 

堀貞一郎氏の過去から始まり、学生時代を経て、テレビに関わる仕事がしたいという場面。

日本で最初の放送のシーンまで進んでいくのですが、初めてブラウン管に写ったCMは「セイコー」。

フィルムをかけ違えて反対に写ってしまったことで、それが日本で初の放送事故 笑

 

そしてその後、堀貞一郎氏の師である小谷正一氏に話が移り、、、

新聞社を経て独立、その後電通に入社し、再度独立、、、と、小谷氏の経歴について語られていきます。

 

恥ずかしながら、僕は以前広告会社に勤めていましたが、堀貞一郎氏も、小谷正一氏も知りませんでした。

電通4代目社長であり、鬼十則を作り出した広告の鬼「吉田秀雄」氏の存在は知っていましたが、小谷正一氏はその吉田社長に可愛がられていた存在だったことをこの作品で知りました。

そして小谷正一氏は「プロデューサーは黒子に徹する」という言葉のモチーフそのもので、表舞台にはほとんど名前が出てこないというのも特徴的。

多くの偉業を成し遂げた人物なのに、生涯の著書も1冊だけ。

 

そんな小谷正一氏の偉業は、本の中で多く取り上げられ、どれも日本中が当たり前のように触れているものばかり。

先述しておりますが、

  • 百貨店最上階での、催事イベントの発案
  • 日本初の民放ラジオ局の設立
  • プロ野球、パ・リーグの設立の立役者
  • 日本初のテレビとCM放送への関与
  • 大阪万博での住友童話館、電力館のプロデュース

と、まさに日本経済の道標になったイベントばかり。

これを見ると、そんな時代に仕事をしていられたことが羨ましいなと思うばかりでしたが、小谷正一氏は仕事を取り組む後輩・後世に「ハッ」とする言葉をしっかりと残してくれていました。

「時代はいつでも過渡期、キャンバスはいつだって真っ白」

これは小谷氏が電通時代に後輩に投げかけた言葉なのですが、読んでいた僕自身にも、本当に心打つ言葉でした。

物・情報・サービス・アイデアが飽和している現在と思い込んでいるのは自分自身で、それを言い訳にして、新しいものを生み出さないのもまた自分自身ということ。

見方を変えたり、アイデアを絞り出すことで、時代はいつだって創造に満ちているんですね。

 

そしてクリエイティブに関しても、たくさんの感銘も受けました。

二人に多くの影響を与えた、ウォルト・ディズニーに関する記述もたくさんあったのですが、ディズニーがディズニーランドを設立した際のプレゼンの制作もまたドラマチック。

土曜の朝にイラストレーターに思いを伝えて図に起こし、元広告マンが作った6枚の文字だけの企画書を持ち、弟のロイ・ディズニーがニューヨークへ飛び、その2つだけでABC社からスポンサーシップを勝ち取るシーン。

「たった48時間で、世界一のテーマパークを作るためのプレゼン資料を作り上げた」その事実を知ると、かけた時間ではなく、ただただ情熱を持って、効率よくその熱さを伝えることなんだなと思い知らされました。

 

長々と書いてしまうと、ただただネタバレになってしまうため、まとまっていないのですが、この辺でまとめておこうと思います。

ディズニーランド招致のプレゼンは特に熱かったですが、その他のイベントプロデュースに関する記述も本当にエキサイティングで、まさに「カッコいい」の一言に尽きます。

 

そして著者である馬場康夫氏のあとがきも、物語を読み終わった後のデザートのように、さらに満足感を高めて下さいました。

馬場康夫氏といえば、あのホイチョイ・プロダクションズの社長さん。

広告時代に読んだ「気まぐれコンセプト・クロニクル」は、今でも僕の広告知識のベースとなっています 笑

 

堀貞一郎氏・小谷正一氏の二人は、ラジオ・テレビ・イベント・広告において、日本のベースを作った人物の代表だったことは、この本の内容を知れば明らかです。

そして「エンタメの夜明け」は、仕事に対する情熱・活力・モチベーションを高め、「こんな僕でも、何か出来ることがある」という気持ちにさせてくれる一冊でした。

拙い、また全くもってまとまりのない文章ですが、読み終えた後の熱い気持ちのまま、ただただブログに備忘録として残しておきます。

 

オーディオブックで本を「読み聴いてみた」感想

今回、初めてオーディオブックなる新媒体を体験しました。

要は本の内容を、ナレーターさんが音読してくれるというものです。

本を読むというよりも、それこそラジオドラマを聴いているような感覚。

活字を読むのが苦手な方でも、オーディオブックならとっつきやすいという人も多いかもしれません。

 

「エンタメの夜明け」の中でもありましたが、「クリエイティブは過去作品の模倣である」という言葉の通り、何かを生み出すためにはインプットをすることが必須です。

僕自信も読書をずっと避けていましたが、オーディオブックなら、本が苦手でも気軽に本に触れることが出来ます。

これを機に、読書ではありませんが、もっと「聴書」の回数を増やして、本から知識を得たいなと思いました ^^

オーディオブック、気になっている人はぜひ!

初回登録で500円分のポイントも付与されるので、最初の1冊として「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日」は本気でオススメですよ ^^

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